急峻、来たる(精神的にも物理的にも追い詰められる①)
さて、先だって、ギプス室での②~④までの仕事や学校の調整について記載しました。
長女は割とすんなり調整がついたのですが(短縮授業&夏休みを利用し上手に受診)、
私は代理の人間を探し、限られた時間で企画を練り、調整会議を開くという日々を送らざるをえず。そして、いくら家庭と仕事の両立に理解がある職場とはいえ、本当に色々と辛いことがありまいした。
私の所属する組織の女性管理職率は全女性職員(全職員の20%)のうち、さらに5%。
詳しく書くと所属がばれるのでここまでにしますが、とにかく圧倒的に男性が昇進試験を受け、管理職になっていきます。
女性が昇進試験を受けない理由はだいたい「家族を優先したいから」がトップ。
かく言う私も、次女が小学校に上がるのを待って試験を受けました。
一方で職場には、たくさんの有能な女性が「担当(兵隊ともいう)」「お局」として存在しています。
私のようなキャリアをたどる女性は、同期の男性に比べれば出世スピードは遅いですが、出産・育児・子どもの急な病気で仕事をやりくりしていく必要に迫られた経験を持つ「母たる女性」の視点をもつことで、業務のあり方を変え、働き方を変え、組織を変えることができるかもしれないという可能性を持ち合わせています。
たった5%だけど、自分がその1人に加わることができたら、後に続く女性職員に「こういう働き方もありだな」「自分のプライベートな経験を職務に生かすことも可能なんだな」と思ってもらいたい。
そういう思いでここまで努め、小さくても任された組織をそれなりに運営し、最低限でも「できている」と認められた結果、ささやかなチームのリーダーとして認められ、試験を受けて管理職になった。
そんな私が、他ならぬ「家族を優先したいから」という理由で、あからさまに仕事セーブする方向で「仕事と家庭の両立」をする方向に転換した。
たとえリーダーとしての仕事を最低限していても、チームのバランスは崩れます。
他部署にも影響が出ます。
この点で、逆に許せないと感じた「家族優先」の人もいたでしょう。「これだから女は使えねえ」という人もいたかもしれません。今となってもその可能性は否定できません。
あるいは、元々、うまくまわっていたはずのチームに、潜在的な不満分子が育っていたのかもしれません。
どんなに「結果」を出していても、組織からの信頼度が下がり、組織をまとめられなければ管理職失格です。それは甘んじて受け入れます。
ですが、同じ女性の部下にきつく当たられたり、やんわりとした嫌がらせを受けるのは、自分の器が小さいとはいえ、辛いものでした。
辛くても顔に出したらそれで負け。顔に思いは出さず、仕事をする。
陰口、情報が入らない、職務規定ぎりぎりでのサボタージュ…筋の通らない線で、職場での戦いが始まりましたが、割と慣れているのでさらりと過ごしていました。
それでもストレスは溜まっていきます。毎朝のドタバタの家事をこなしたら、えもいわれぬ緊張の中での出勤です。
そんな日々のなか、ふとした時「長女を丈夫に生んであげることができなかった」という自責の念がよぎり、よぎりだしたら止まらないという状況になったり、
おばの転院(治療の甲斐なく余命宣告されたので、看取り施設への転院の手伝い)、
妹の病気(整形外科や神経内科、膠原病科に受診しても分からず、先生もその後の紹介先が分からなかった。妹は諦めという名の絶望をもって主婦業に専念していた)の心配も加わり、精神的には「気は張ってるけど、限界超えてる」という状況だったと思います。
日常生活では、現実として「装具をつけた(醜い)自分」を長女が受け入れられなかったことの「あんまり深刻にならない」フォローに加え、長女の装具が目立たないような服や、装具をつけた上でのパジャマをどうするか、という問題も解決していかなければなりません。
ここでは夫は何も役に立たず(次女は「日常」の暮らしを何気なく支えていた)、爺&婆は問題の外におりました(長女が「装具をつけた自分」を見られることを拒否したため)
そして結果として、私は心身の不調をきたすことになります。
それはおいおい、記載します。
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