すべての山に登れ 戦闘系ワーママのWLB日記(側弯症の子と家族と仕事と私)

パワハラやマタハラなんて概念もない時代から、妊娠・出産・育児(現在進行形)を何とか乗り切って生きてきた、周回遅れのオバサン管理職。
子育てもひと段落し、ほっとしたところで判明した、子どもの病気=特発性脊柱側弯症。
病気の進行&手術&看病そして成長の記録や、「子育て」+「子どもの病気&看病」を中心に「そんな状況でまだ働くの?」という邪気のない問いにより気づかされた「WLB」という名の無間地獄まで、幅広く繰り広げられる各方面との戦いの日々を、思いつくままに書いていきます。

暑い!痒い!そして臭い!(装具生活で困ったこと)

ポチはプラスチック部分に空気穴も開いているし、皮膚に触れる部分はスポンジクッションが効いているうえに素材そのものの軽量化も図られているという、本当に優秀な装具なのですが、それでも通年で困ったことは表題の通りです。


「暑い!痒い!臭い!」


結論から言うと、対応策は「一般の主婦の知恵」でした。


夏は薄くなった「某T」を着ていただき、ポチ装着。ズボン着用。
衣類の洗濯はきちんと洗い残しのないように注意し、太陽でカリッと紫外線消毒。
春~冬は薄手の綿100%肌シャツかカットソーに変更、その上にパーカー&ズボンもしくは耳付きオーバーオール着用。以下同文。ただし天候によっては乾燥機を使うことも。
とにかく衣類にはカリッと雑菌が残りにくい状態を目指しました。


痒いのは、あせも&かぶれのようになっていたもので、市販薬を塗って治まっていただくよう祈りました(近所に皮膚科がない)。
そしてポチをつけていない時間を「暑い&痒い」のクールダウンタイムと捉えました。
と同時に、ポチと一緒にいるストレスから解放されることも必要かなと。


入浴後に汗を飛ばしながらお茶でも飲んでリラックス&痒い時は塗り薬を塗ってしばらく様子をみる。


それでも「暑いと痒い」は完全には消えませんでしたね。多少緩和されても。


そして問題の「臭い!」ですが、これは主にパッドなどの布や革部分に付着した汗からきていると判断しました。この時の脳内イメージは、洗剤系メーカーの皆様方の作成したCMの感じで占拠されております。


そこで、入浴時(ちなみに姉妹でゆっくり入ることが多い)を利用して、固く絞った布巾で水ぶき後、市販の「食器についても大丈夫」的記載のあるアルコール消毒剤を塗布。
たまに外出時などで日中ポチがお留守番の時に、天日干し。
…の2パターンで対処しました。


本当に一般的な主婦の知恵です。逃げも隠れもしません。
でも結果的に「臭い」はこれで解決しました。生活の知恵も捨てたもんじゃないです。


装具は数年同じものを使い続け、成長や症状に応じ、修正や修理をして大切に使うものです。
ねじが取れたり、革ベルトが切れたり、面ファスナーが効かなくなったり、人によって色々な歴史が刻まれます。


そういった医師や義肢装具士の技術が必要なのはもちろんですが、日ごろ発生する、専門家の範囲ではなさそうな色々なトラブルは、日ごろの生活の知恵の中で解決していました。


義肢装具士さんには怒られるかもしれまんが(ごめんなさい)、
案外そんな工夫で、長く付き合っていくことができた面もあるので、これでよかったかな、と思っています。


暮らしで解決できることは暮らしの中で解決を。