すべての山に登れ 戦闘系ワーママのWLB日記(側弯症の子と家族と仕事と私)

パワハラやマタハラなんて概念もない時代から、妊娠・出産・育児(現在進行形)を何とか乗り切って生きてきた、周回遅れのオバサン管理職。
子育てもひと段落し、ほっとしたところで判明した、子どもの病気=特発性脊柱側弯症。
病気の進行&手術&看病そして成長の記録や、「子育て」+「子どもの病気&看病」を中心に「そんな状況でまだ働くの?」という邪気のない問いにより気づかされた「WLB」という名の無間地獄まで、幅広く繰り広げられる各方面との戦いの日々を、思いつくままに書いていきます。

空中ブランコ(病院と学校と職場と家と)

装具治療までには、受診&採寸&作成→試着→医師の診察→修正 という4段階があります。
同時に、先天性の障害がないか、検査のための受診が必要となります。
我々にはこの5つの項目を、2週間でコンプリートするミッションが課せられました。


さて、その受診の条件ですが、
それなりに大きな医療機関のため、平日の昼間(専門外来なのでPM限定)となります。


そこで看護師の一言「お母さんは付き添ってきて下さい」


…無理です。
普通に考えて無理です。
一応責任もってフルタイムで働いてるんです。いくら職場の理解があるからといっても、2週間で4回午後休は無理です。
装具の関係のため、半裸で受診する長女に「代打・夫」も結構な無理です。


ところが、予約を入れる病院側の思考回路は違う。
「普通にできるでしょ」ときます。
なぜなら「母親は専業でも兼業でも基本は家にいるもの」という先入観があるから。
なぜなら「子供の病気という一大事に、仕事を優先する母親なんて!」という感覚があるから。


例のごとく手帳とにらめっこを始め、「具体的にはどこに何時集合になるんですか?」
「検査時間は?項目は?」「仕事に戻りたいんで終了予定時刻を知りたいですけど」などと質問を繰り出す私に対し、病院のスタッフの方は「ヒンヤリ対応」でした。


結局、受診と採寸はすでに済ませているので、検査は私の振替休日に、装具の試着と受診、修正は同じ日に一気に実施(2日の休暇)で落ち着きました。
最後まで病院は「ヒンヤリ対応」でしたね。


それは忘れることとして、早速調整開始。


・職場にて状況説明と各所調整(予定変更や代打・欠席の了承など。丁度色々な組織とネットワークを作る仕事をしていたので、ここでも手帳とにらめっこ)
・夫への説明(万が一私が受診同道できなかった時の代打と次女のフォロー依頼)
・次女への説明(受診日のお留守番依頼)
・爺&婆への報告(あまり心配させないように注意したものです)
・長女の学校への説明訪問予約&担任教諭との面談
・受診前日の翌日夕飯準備(夜遅くなるかもしれないので次女でもすぐ食べられるもの)


結局、あちこち歩き回り、電話しまくりながら病院受診をすませ、無事装具完成。
また夫ですが、職場を早退Or中抜けし、先生の説明には必ず同席してくれたのが有難かったです。


・検査の結果、先天性の疾患はありませんでした。→特発性脊柱側弯症で診断名が確定
・装具はとりあえず先生の修正を重ね、装着して帰宅。長女が「ポチ」と命名。
 そのまま「ポチの家」まで作る。
・前にも書きましたが学校は協力OK
 (担任の先生も学年の先生も、養護の先生もよい方でした。ラッキーでした)
・次女は頑張る気満々でしたが、いつも爺&婆のどちらかが来てくれていました。感謝!



この2週間は「今何をどこで何のために歩いているんだっけ?」と思うことも多かったです。空中ブランコであちこちにふわふわりと辿り着いては離れる感じで生きていました。幸い、周囲に恵まれ、乗り切ることができました。


次回は1か月後に装具がきちんと矯正できているかで受診予約。
ご本人は夏休みに突入!うらやましい限りです。
さて、また各所調整にはいらねば…と職場モードに入るとともに、


装具が意外に前後左右に大きいので、いままでの服がほとんど着れないことが判明!(側弯と前後弯の角度が大きかったのが大きな原因と思われる)したため、
どうしよう、ふわっとした夏服をたくさん買わなきゃとか、パジャマ何着たらいいんだろうとか、夏休みの間に制服を作り直さなきゃとか、母親モードの頭でくるくる考えていたのでした。


そんな折、長女が装具を着けるにあたり、ひと悶着発生!
後日、詳細に記載します。